読書の記録など

まずは『進化の構造』(ケン・ウィルバー)から。

この本はどんなふうに書かれたか。(序論より)

ウィルバーが、「最も困難な試みだった」と振り返る『進化の構造』の執筆。

彼は、どんなふうにしてこの本を書き上げたのか。

 

あの本(『進化の構造』)を執筆するのには三年かかりました。非常に辛い年月でした。(……)三年間、(……)私は本当に世捨て人になったのです。実際、食料品の買い出しなどからも遠ざかり、三年間はきっかり四人の人としか会いませんでした。あれは伝統的な三年間の黙想に非常に近かったと思います。あれは私がそれまで行った自発的な試みの中でも、ずば抜けて最も困難なことでした。『ワン・テイスト——ケン・ウィルバーの日記

・上』p.201

 

「志向的・一般化 orienting generalization」という方法(p.4-5)

・さまざまな知の分野から大きな合意点を求め、それを数珠のようにつなげてゆく

・木の数には同意しなくても、森を見ることができる

・すでに十分な一般的合意がなされている知をつなげていくことにより、驚くような、とても深い結論に達することができる

 

 

何かが——あらゆることが——起こっている 

偶然のように見えるドラマの背後に、より深く、より高度な、より広いパターン、秩序、知性がある。「もののはずみ」とはまったく違う何かが……。

本書はこの「何か別のこと」についてのすべてである。(p.1-2)